台北には、ゆったりとした時間が流れる場所があります。そのひとつが、MRT東門駅からすぐの「永康街」。賑やかな台北の中心地にありながら、どこか落ち着いた雰囲気が漂い、ローカルの魅力とセンスのいいお店が共存するエリアです。今回はそんな永康街を半日かけて歩きながら、私のお気に入りスポットをいくつかご紹介します。
🛍️ 手工雑貨と個性派ショップの宝庫
永康街の魅力は、なんといっても個性的なお店が点在しているところ。台湾デザインの雑貨屋さん、天然素材の服やバッグ、かわいいポストカード屋など、どこを歩いても「ちょっとのぞいてみたくなる」お店ばかりです。小さな文房具屋でレトロな紙ものを買ったり、台南から上陸したセレクトショップで香りの雑貨を試したり――歩くだけで心がうきうきします。
🍧 夏の永康名物!行列必至のマンゴーかき氷
歩き疲れたら、冷たいスイーツでひと休み。永康街といえば有名なのがマンゴーかき氷。私が立ち寄ったのは「思慕昔(スムージー)」というお店で、新鮮な愛文マンゴーがたっぷり乗ったふわふわの氷が絶品でした。一人用サイズもあるので、甘いものはちょっとでいいという人にもおすすめです。氷の口どけの軽さに、思わず笑顔がこぼれます。
☕ 本とアートが似合う、静かなカフェ時間
甘いもののあとは、静かなカフェでひと息。永康街には、読書や手帳時間にぴったりの文藝系カフェが点在しています。落ち着いた音楽が流れる空間で、ハンドドリップのコーヒーや台湾茶をゆっくり味わいながら、旅のメモを書いたり、さっき買った雑貨を並べて眺めたり。そんな時間が、とても贅沢に感じます。
🎁 嶢陽茶行で見つけた、上品な台湾茶ギフト
旅の締めくくりは、やっぱりおみやげ探し。永康街を歩いていてふと目にとまったのが、**嶢陽茶行(Geow Yong Tea Hong)**という台湾茶の専門店。店内はモダンで落ち着いた雰囲気で、美しくパッケージされたギフトセットがずらりと並びます。凍頂烏龍や東方美人など、香り高い台湾茶がセレクトされていて、日本へのおみやげにぴったり。「台湾らしさ」と「洗練」のバランスがとれた素敵な一品に出会えました。
小さな通りに、大きな旅の思い出を
永康街は決して広いエリアではないけれど、歩くたびに新しい出会いがある場所。雑貨、甘味、喫茶、そしておみやげ。ひとつひとつがやさしくて、心に残る。台北の喧騒を少し離れて、自分らしい時間を過ごしたい人に、ぜひおすすめしたい街歩きコースです。